■初日からゆうパニック〜
「統合準備不足でターミナル機能停止、現場混乱し全国各地で大規模な遅配」
日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)は7月1日、日本通運との共同出資会社「JPエクスプレス」で手掛けていた宅配便「ペリカン便」事業を吸収し、自社の「ゆうパック」として再スタートを切ったが、初日から集荷や配達が間に合わないなどの荷物事故が全国各地で続出するなど、船出した早々から座礁するような事態に見舞われた。一方、日通は宅配便事業から撤退することとなり、「ペリカン便」ブランドはおよそ33年の歴史に幕を下ろした。
7月1日、東京都千代田区の本社で開かれた記念式典で、鍋倉真一社長は「宅配便業界は熾烈な競争下にあるが、厳しい環境を正面から受け、よりよいサービスを提供する」と述べた。だが、そのころ各地のゆうパックを取り扱う現場では、溢れかえる荷物を前に、すでにパニック状態に陥っていた。(続きは本紙をご覧ください)
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