■執行役員が水増し請求で6億円着服〜
「福山通運、業績への影響必至で決算発表を延期」
福山通運(小丸成洋社長、広島県福山市)は5日、同社の営業担当執行役員が、取締役を兼務していた子会社の「ジェイロジスティクス」で、下請事業者との取引で水増し請求を行わせ、着服していたと発表した。着服額は、同社が現時点で把握しているだけで6億円に上るという。同社は同日の取締役会でこの執行役員を解任し、弁護士らによる内部調査組織の立ち上げを決めた。また、同様の事案がほかにないか調べるため、9日に予定していた第3四半期決算の発表も延期した。今年1月下旬、福山通運に国税局の税務調査が入ったことで、現役の役員による水増し請求の不正行為が発覚。同社の内部調査に対し、執行役員は着服を認めたという。その後、事実関係の概略が判明したことを受け、同社は今月5日に取締役会を開き、この執行役員を解任した。執行役員による水増し請求と(続きは本紙をご覧ください)
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