■第137号 2010年 4月19日

生き残るためなら法令無視も止むを得ず〜

「これでいいのか運輸行政、過酷な条件強いられる中小零細事業者の実態」

規制緩和による自由化で過当競争を強いられているトラック運送業界では、長引く景気の低迷により生存競争がより深刻化している。とくに零細事業者では、積載重量や運行速度、定められた労働時間などの各種法令を無視しなければ、わずかな利益はおろか仕事にさえ恵まれないほどの苦境に追い込まれている。それを裏付けるような実態が、ある交通事故の検証から浮かび上がってきた。(中略)一見すると、運行計画が無謀過ぎるようにみえるが、同程度もしくはさらに厳しい条件での運行を強いられている零細事業者は近年、確実に増加しており、もはや常態化しているといっても過言ではない。それには収受運賃の下落が、大きく関与しているのは明らかだ。この事故の被害者は、そうした業界の悲劇的な経営環境の犠牲となったに違いない。(続きは本紙をご覧ください)

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