■圧倒的な買付価格でホワイトナイトに乗り出した飛脚〜
「SGHDがC&FロジHDのTOB開始」
SGホールディングス(松本秀一社長、京都市南区)はこのほど、C&Fロジホールディングス(綾宏將社長、東京都新宿区)に対してTOB(株式公開買付け)を実施すると発表した。C&FロジHDの全普通株式2155万7194株を取得し、完全子会社化を目指す。買付価格は1株あたり5740円で、AZ‐COM丸和ホールディングス(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)の提示した3000円を大きく上回り、「後出しジャンケン」で圧勝した。
5月31日夕方、都内で開かれた会見では、ホワイト・ナイトに乗り出したSGHDとC&FロジHDの両社長が登壇。TOB開始までの経緯や、買収完了後に想定しているシナジー効果などについて語った。
両社は、SGHDグループの佐川急便が、2022年8月からC&FロジHDグループの名糖運輸へ、飛脚クール便の物流加工業務を委託したことから協業をスタート。以降、取扱業務は拡大し、双方の人材交流について対話を始めるなど交流を深めていた。そうした中、(以下、続く)