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■第280号 2024年 05月


AZ-COM丸和HDが宣言通り実力行使〜

「C&FロジHDに敵対的TOB開始」

 業界内外から注目を集めている敵対的TOBが、ついに始まった。AZ‐COM丸和ホールディングス(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)はこのほど、同業のC&Fロジホールディングス(綾宏將社長、東京都新宿区)の完全子会社化を目指し、株式の公開買い付け(TOB)を予定通り5月2日から開始した。C&Fロジ側の賛同を得ないまま開始されたもので、6月17日まで実施される。買い付け価格は1株3000円で、3月21日にTOB計画を公表した際と同じ。買い付け額は約649億円を見込んでいる。  従来の敵対的買収は「乗っ取り屋」の悪いイメージがあり、銀行が買収資金を貸しだすのを控えていたが、昨年8月に経済産業省が方針を変更し、企業価値の向上に資するなら敵対的であっても構わないという「企業買収における行動指針」を策定した。これによって、金融機関の姿勢が大きく変わり、今回も丸和側にみずほ銀行が資金を融資することになった。 このため、丸和側にしてみれば正々堂々とTOB成立に向けて動くことができる環境が整ったが、成立すれば年商3000億円規模の大企業になることに難色を示したのがC&F側で、取締役全員が猛反対していることから、物流業界では珍しい「敵対的TOB」に現在、広く関心が集まっている。(以下、続く)  

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