■過去2年間で最大150件、計820万円を請求〜
日通 運送保険で不適正な行為発覚
日本通運(竹添進二郎社長、東京都千代田区)はこのほど、運送中の荷物が破損した場合の補償に備える運送保険で、保険契約先の損害保険ジャパンに対し、書類を書き換えて保険を請求する不適正な行為があったと発表した。現在、同社が社内調査を進めているが、不適正な請求は過去2年間で最大150件、計820万円にのぼるとしている。
同社によると、一部の事業所で、無保険や一部補償の内容の保険で配送を引き受けたにも関わらず、荷物の破損事故が起こった際、全額補償として保険会社に請求していた。
同社のシステムには、保険料や補償金額を配達終了後も変更できる機能があり、担当の社員がシステムを悪用して、全額補償の保険料を支払っていたかのようにデータを書き換えていたという。
昨年6月、東京都内の事業所を点検した際に、7件(30万円)の不適切請求が発覚し、その後、ほかの26カ所の事業所でも不適切な請求が確認された。このため、同じシステムを利用している(続きは本紙をご覧ください)