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圧倒的な買付価格でホワイトナイトに乗り出した飛脚〜 |
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トップニュース: 更新
2024年07月24日 9:58 am
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「SGHDがC&FロジHDのTOB開始」 |
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SGホールディングス(松本秀一社長、京都市南区)はこのほど、C&Fロジホールディングス(綾宏將社長、東京都新宿区)に対してTOB(株式公開買付け)を実施すると発表した。C&FロジHDの全普通株式2155万7194株を取得し、完全子会社化を目指す。買付価格は1株あたり5740円で、AZ‐COM丸和ホールディングス(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)の提示した3000円を大きく上回り、「後出しジャンケン」で圧勝した。
5月31日夕方、都内で開かれた会見では、ホワイト・ナイトに乗り出したSGHDとC&FロジHDの両社長が登壇。TOB開始までの経緯や、買収完了後に想定しているシナジー効果などについて語った。
両社は、SGHDグループの佐川急便が、2022年8月からC&FロジHDグループの名糖運輸へ、飛脚クール便の物流加工業務を委託したことから協業をスタート。以降、取扱業務は拡大し、双方の人材交流について対話を始めるなど交流を深めていた。そうした中、(以下、続く)
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株式市場は厳しい評価か〜 |
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更新
2024年07月24日 9:58 am
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「SGHDの巨額買付代金に疑問符」
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AZ‐COM丸和ホールディングス(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)がC&Fロジホールディングス(綾宏將社長、東京都新宿区)の同意を得ずにTOB(株式公開買い付け)に踏み切ったことで、広く業界内外から注目されることとなった同意なき買収劇は、SGホールディングス(松本秀一社長、京都市南区)が圧倒的な高値で名乗りを上げ圧勝した。とはいえ、営業利益47億円の会社の買収に、同社が全株式を取得する場合の買付代金は1237億3829万3560円に上ることから、株式市場筋などから疑問視する声が聞かれている。
SGHDは2030年度に向けて、宅配便以外の事業を広げる構想を持っている。今回のTOBはその一手でもあるが、C&FロジHDの前2024年3月期の営業利益は47億円、当期純利益は32億円と利益貢献は小さい。いかに佐川急便から送客して効率化などを進めても、1237億円の買収額に見合ったシナジーを出せるのかは疑問符が付く。
それでも、SGHDがホワイト・ナイトに乗り出したのは、(以下、続く)
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見せかけの出来高払い制に歯止めをかける画期的な判決〜 |
更新
2024年7月24日 9:58 am |
「サカイ引越センター 控訴審でも敗訴」 |
サカイ引越センター(田島哲康社長、堺市堺区)の元作業員兼ドライバーの3人が、同社の賃金制度が不当だとして未払い残業代の支払いなどを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(金子修裁判長)はこのほど、未払い残業代や制裁に当たる「付加金」など計約1570万円の支払いを命じた1審の東京地裁立川支部判決を支持し、サカイ側の控訴を棄却した。
控訴審は、サカイ引越センターの元社員でドライバーを兼ねた引越作業員だった3人が、未払いの残業代などを求める訴えを起こし、1審の東京地裁立川支部はサカイ側に合わせて1500万円余りの支払いを命じる判決を言い渡したが、これにサカイ側が不服として控訴していたもの。
原告側によると、同社では「出来高払い制」を採用しており、売り上げや無事故、車両の整備状況などに応じて手当を支給する一方、基本給を低く抑えていて「月給制」よりも事実上、残業代が低くなる仕組みになっていたという。これについて、2審の東京高裁判決では「出来高払い制は労働の成果に応じて額が決まるが、会社が採用している手当は原告たちの作業の成果とはいえず、出来高払いとはいえない」などとして、会社側の主張を退けた。(以下、続く)
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